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間接調達が戦略的な優先事項となった理由

2026年8月10日by YCP Supply Chain

高いパフォーマンスを発揮する調達組織とその他の組織を分ける要因は、しばしば間接費(インダイレクトスペンド)をいかにうまく管理できているかにあります。

効率性の向上とコスト管理への圧力が高まる中、間接調達は戦略的な優先事項となっています。

本稿では、間接調達の役割、主要な課題、そして企業が支出の可視性向上、コンプライアンス強化、測定可能な事業価値の創出のために採用している戦略について考察します。

間接調達がこれまで以上に重要である理由

間接調達とは、最終製品やサービスの一部には直接ならないものの、事業運営に必要なすべての商品・サービスを指します。

代表的なカテゴリーには、以下のものが含まれます。

  • ITハードウェア、ソフトウェア、クラウドサービス

  • マーケティングおよび広告

  • 専門サービスおよびコンサルティングサービス

  • 旅費・経費管理

  • 人事および人材関連ソリューション

  • 施設管理

  • 保守・修繕・運用(MRO)

  • ユーティリティおよびワークプレイスサービス

これらのカテゴリーは、これまで避けられない運営コストとして扱われてきました。しかし今日では、事業パフォーマンスに多面的な影響を及ぼしうる戦略的な支出カテゴリーとして捉えられるようになっています。

直接調達とは異なり、間接費はすべての従業員、すべての部門、そしてほぼすべての業務プロセスに関わってきます。小さな非効率であっても、数百、数千件の取引に積み重なることで、大きな財務的な漏れにつながる可能性があります。

多くの企業にとって、間接調達はもはやバックオフィスの業務ではありません。それは経営会議で議論されるべきテーマとなっています。

本当の課題は支出そのものではなく、可視性にある

多くの企業が抱えているのは、支出そのものの問題ではありません。

可視性の問題を抱えているのです。

調達責任者は、しばしば以下のような状況に遭遇します。

  • 部門間で重複するソフトウェアサブスクリプション

  • 類似サービスを提供する複数のサプライヤーの存在

  • 管理されていない契約更新

  • 承認された経路以外での統制外支出

  • 分断されたサプライヤー関係

  • 一貫性のない価格・契約条件

一元化された可視性がなければ、調達チームは支出を主体的に管理するのではなく、事後対応を迫られることになります。

この課題は、企業がSaaSアプリケーション、サブスクリプション型サービス、分散型の購買モデルを導入するにつれて、さらに顕著になっています。

その結果として生じるのが、年々静かに利益を圧迫していく「見えないコスト」です。

AIを活用した間接調達の台頭

間接調達の次なる進化を推進するのは、単なる自動化ではなく、インテリジェンス(知能化)です。

人工知能は、調達チームが以下を実現する上で役立っています。

  • 見えないコスト削減機会の特定

  • 規定違反の購買の検出

  • サプライヤーリスクの予測

  • 調達判断の自動化

  • 契約管理の改善

  • 購買行動の最適化

調達の専門家は、データ収集に時間を費やすのではなく、ステークホルダーとの関係構築、サプライヤーとのイノベーション、そして戦略的な意思決定に注力できるようになります。

AIの機能と調達の専門性を効果的に組み合わせることに成功した企業は、今後10年間にわたって大きな競争優位を獲得することになるでしょう。

調達責任者にとっての4つの戦略的優先事項

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  1. 支出の完全な可視化を実現する

    可視性は、効果的な調達の基盤であり続けています。企業は、見えていない支出を最適化することはできません。

  2. サプライヤーエコシステムを統合する

    サプライヤーの分散を減らすことで、交渉力が向上し、管理が簡素化され、ガバナンスが強化されます。

  3. 調達プロセス全体をデジタル化する

    自動化により、事務作業の負担が軽減される一方で、スピード、コンプライアンス、正確性が向上します。

  4. 調達を「価値創出の推進力」として位置づける

    最も成功している調達チームは、コスト削減だけでなく、事業成果、イノベーション、レジリエンス、成長への貢献によって評価されています。

今後の展望

間接調達は、新たな成熟のフェーズに入っています。企業が効率性、アジリティ、収益性の向上を追求する中で、間接費は戦略的な介入を行うべき最も重要な領域の一つとなりつつあります。この分野で成功を収めるのは、単に価格を引き下げる交渉に長けた企業ではありません。より高い可視性を生み出し、より速く意思決定を行い、テクノロジーを賢く活用し、調達の目標をより広範な事業目標と一致させる企業こそが、成功を手にするのです。

今後数年のうちに、間接調達はもはや単なる支援機能とは見なされなくなるでしょう。それは本来の姿——企業価値を推進する重要な原動力として、正しく認識されるようになります。